先延ばしの癖

新しい年もあっという間に1か月が過ぎようとしています。昨年はみなさんにとってどんな年だったでしょうか。

当院は、女性の健康や病気について診療を行っていますが、同時に心理師として主に10代の女子の心身の不調の相談に時間を当てております。その中で時期的なものなのか、最近よく話題にあがる「先延ばしの癖」について考えたいと思います。

先延ばし癖とは、やる必要のある取り組みを先延ばしする行動傾向のことを指します。この癖が長期化・慢性化すると、その課題に対する評価(学生さんなら成績、社会人なら上司からの評価など)が下がるばかりでなく、心身の不健康にも繋がるとされています。ですからできれば克服したい癖です。

基本的に人間は自分の利益や幸せの為に課せられた課題をすべて行ったり、期待されているレベルのパフォーマンスを発揮することなんてできません。一般的に課題を先延ばししてできた時間をネットサーフィンや別の仕事、趣味の時間に使ってしまった結果自信を失い、自尊心を下げることになると言われています。つまり先延ばし癖と自尊心の低さは互いに影響しあっているのです。

対策方法には①しなければならない課題を小分けにして心理的負担を軽くする。

②いやいやながらも実際に課題に手をつけることでやる気スイッチを押す。

などがよくある方法です。しかしこれでは課題の数が多すぎると逆にやる気が失せてしまったり、無理やりいれたやる気スイッチでは結局疲れてしまって克服には繋がりません。

ではどうしたらいいのでしょうか。次回が4つの具体的な方法をご紹介したいと思います。