貧血について その2
鉄欠乏性貧血の治療
食事療法は再発予防には有用ですが、治療は困難です。
基本は、鉄剤の内服薬の治療になります。内服薬の場合、人によっては悪心・嘔吐、上腹部痛、胸焼けなどを起こしたり、便秘や下痢をしたり、便の色が黒くなったりします。
注射剤は、服薬困難など内服薬使用が困難な場合に適応になります。週に複数回投与するものと、最近では一回あたりの鉄投与量が多く、週1回、1-3回の投与で治療が終了するものもでてきました。
鉄欠乏性貧血の治療が終わった後のこと
一旦内服薬等で治療が終了した後は、再発予防が大事になります。
そこで重要なのが食事と睡眠になります。赤血球やヘモグロビンの産生には、実際必要となる栄養素は、鉄、ビタミンB12・葉酸です。
鉄分を多く含む牛肉、あさり、かつお、ぶり まぐろなどを積極的に摂りたいものです。レバーが苦手な場合も、十分に他の食材で摂ることが可能です。これらの鉄分は動物性のヘム鉄と言われ吸収率は10-30%。一方、大豆やひじきなどに含まれる非ヘム鉄の吸収率は5%以下で、動物性のヘム鉄のほうが吸収されやすい性質があります。さらに吸収率をアップするためにビタミンCをプラスしたり、スパイスやお酢を使うことで胃酸の分泌を促進して吸収率をアップすることも可能です。
私のとった対策として、
まずは、内服薬では悪心がひどいので、注射剤を5-10回投与し、採血結果の項目が正常値になったことを確認しました。(ヘモグロビン値12.0g/dl, フェリチン値24.2ng/ml,)
朝食に鉄分が付加されている有機オーツのオートミールを牛乳とプルーン数個と共に食べたり、かつおの刺身や納豆、とりレバーを生姜、砂糖、醤油で甘辛く煮て常に食べるようにしています。この数か月は、朝から感じていただるさや疲れは全く感じませんし、一日気力が続くようになり、治療の効果を実感しています。また、ジムでのランニングで息切れしづらくなってきました。まだまだ頑張れそうな気力が湧いてくる感じです。老化のせいでの衰えはどうしようもできませんが、ほんの少し自分の体調を考えて対応するだけで、身体は改善していくことを知りました。
なんとなくだるくて疲れる、動悸がするなどの自覚がある場合、貧血を疑ってみるのもいいかもしれません。